ハーモニックパターン手法

ハーモニックパターン手法の基本をめちゃ分かり易く解説!

ハーモニックパターン手法とは?さらっと解説

ハーモニックパターン手法とは?

ハーモニックパターンは欧米でとても人気の手法になります。

ハーモニックパターン

ハーモニック(調和的な)
パターン(型・図形)

という意味です。

つまり、

  • いくつかの波が調和して作り出した
  • 型(図形)は、
  • 強いサポート・レジスタンスになり
  • 高い確率で反発する

このような手法になります。

と言われても、どのようなものか分からないですよね。

それでは、次は、ハーモニックパターンを実際に確認してみましょう!

 

ハーモニックパターン手法をチャートと画像で理解する

ハーモニックパターンとは、以下のように綺麗な図形を描きます。

まずは、チャートで確認!

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とても綺麗な形ですよね。

D地点でローソク足の長いヒゲが2本も反応しています。

そのことからも分かるように、D地点で強烈な売りが入っています。

その後、反落していますね。

『もしも、D地点を先に知ることができれば・・・?』

そう!それを分析することが、ハーモニックパターン分析です。次は、ハーモニックパターンを画像で見てみましょう!

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先ほど紹介したチャートのハーモニックパターンは、『バットパターン』と言います。

画像で言うと、左側のパターンですね。

この図からも分かるように、ハーモニックパターンは、フィボナッチ数列が利用されています。

XABCDの波形をフィボナッチ数列で導き出し、それぞれのパターンにあてはまれば、D地点で高い確率で反転します。

これがハーモニックパターンです。

 

どうですか?

最初に、ハーモニックパターンをさらっと解説しましたが、少しは習得する価値のある分析手法だということは十分に理解できたのではないでしょうか?

さて、次に、ハーモニックパターンの魅力と特徴について解説していきますね。

ハーモニックパターン手法の5つの特徴と魅力

次に、ハーモニックパターンの特徴と魅力を詳しく解説していきます。

ハーモニックパターン手法の5つの特徴と魅力

ハーモニックパターンの特徴と魅力は5つあります。

ハーモニックパターンの特徴と魅力
フィボナッチ数列を利用する
幾何学的な手法
③高確率な逆張り手法
④リスクリワード比率が圧倒的にいい
⑤パターンがたくさんある

フィボナッチ数列を利用する

ハーモニックパターンは、フィボナッチ数列を利用して、パターンを認識していきます。

ハーモニックパターンがとっつきにくい一番の要因が、ここにあるのではないでしょうか?

「フィボナッチ?」「難しそう・・・?」

でも、そんなことはありません。

ハーモニックの達人・ハーモニックの仙人は別として、

クラシック(伝統的)なパターンのみの活用であれば、誰でもすぐに習得できます。

(※ちなみに、私はクラシックパターンしか利用していません。理由はいくつかありますが、一番は、最も綺麗で、面白いくらい機能するからです!)

幾何学的な手法

幾何学 ⇒ 図形・空間の性質についての数学的な分野。

「は?」「なんじゃそりゃ?」

そんな声も聞こえて聞こえてきそうですが、意味はとても簡単です!

ハーモニックパターンに携わると、必ず「幾何学」って言葉がでてきますが、臆することはありません。

幾何学 = 図形

と捉えたらいいです。

ダブルトップ
◆ヘッド&ショルダー
◆ウェッジ
◆フラッグ

トレードの教科書にも必ず解説されている「チャートパターン」

これも「形・図形」ですよね。
まさに、幾何学です。

それと同じで、 ハーモニックパターンも、ダブルトップやヘッド&ショルダーと同じです。

綺麗な形ほどパワーを持ち、反転する確率や強さが決まります。

③高確率な逆張り手法

すべてのハーモニックパターンにあてはまらないですが、ハーモニックパターンは基本的に逆張りでエントリーします。

しかも、導き出したハーモニックパターンは、強いレジサポになるので、高確率です。

④リスクリワード比率が圧倒的にいい

ハーモニックパターンは、高確率なだけではなく、リスクリワード比率が非常にいいです

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上図は、先ほどのバットパターンです。

ハーモニックパターンがリスクリワード比率が良い理由は以下の3つです。

  • エントリーが、ほぼD地点ピンポイントで逆張りエントリーするから。
  • 損切り幅が非常に狭いから。
  • 決済目安をX-A-Dの波で計るから。

これは、ハーモニックパターンの肝であり、人気の理由です。

 

⑤パターンがたくさんある

実は、ハーモニックパターンには、多くのパターンが存在します。

クラシックハーモニックパターン
・ガートレー
・バット
・バタフライ
・クラブ
変形ハーモニックパターン
・オルトバット
・ディープクラブ
特殊ハーモニックパターン
・5-0パターン
スリードライブ
新種ハーモニック
サイファ
・ネンスター
・シャーク
ブラックスワン
・ホワイトスワン

他にも、次々に新種のハーモニックパターンが紹介されています。

一応、解説しましたが、個人的にすべて覚える必要はないと考えています。

そして、すべて使う必要もありません。

理由は、

・トレードは「選択と集中」が大切だから。
・ハーモニックパターンは、見つけようと思えば無数に考えれるから。

ですので、多くのハーモニックパターンを紹介しましたが、すべて習得する必要はありません。

最初は、クラシックハーモニックパターンの習得に集中することをオススメします。

(※重要)ハーモニックパターン手法の基本をめちゃくちゃ分かりやすく解説!

ハーモニックパターンは以下の2つを理解することで、いっきに習得が加速します。

①[ハーモニックパターン]=[XAリトレースメント]+[ABCDパターン]

②3つの波のパワー

それでは、解説していきます。

①[ハーモニックパターン]=[XAリトレースメント]+[ABCDパターン]

ハーモニックパターンだけ覚えると複雑そうに見えますが、分解すると意外とシンプルな構造です。

実は、ハーモニックパターンとは、

[XAのリトレースメント]と[ABCDパターン]を組み合わせたものをパターン化しただけのものです。

これが ハーモニックパターンの基本となります。

ハーモニックパターンの基本
[ハーモニックパターン]=[XAリトレースメント]+[ABCDパターン]

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上図のように、ハーモニックパターンとは、

XAのリトレースメントの重要なレベルと、ABCDパターン(AB=CD)の反転ポイントを重ねたものです。

どちらも、パワフルな反転ポイントなので重複することで、さらに強力も作用するということです。

②3つの波のパワー(※重要)

この記事を読んでいる方には、さらに、ハーモニックパターンの理解を深めて頂きたいので、さらに詳しく分かりやすく解説をしていきます。

この項目は、ハーモニックを解説している記事では、あまり解説をされていません。

それが、『3つの波のパワー』です!

ハーモニックパターンが機能する一番の根拠が「3つの波のパワー」を利用する手法であることです。

ハーモニックパターンは

  • ①X → A
  • ②A → B
  • ③B → C

の3つの波があります。

この3つの波がハーモニック(調和)することで、ハーモニックパターンが完成します。

3つの波が調和したポイントがD地点と言うわけです。

3つの波を分解して、それぞれの反転パワーを確認していきましょう!

①X → A
②A → B
③B → C

世界中に、それぞれ3つの波に注目しているトレーダーがいます。

X → A リトレースメント(例|D地点で新規の買い注文)
A → B エクスパンション(例|D地点で決済の買い注文)
B → C エクステンション(例|D地点で決済の買い注文)

補足①
(例)は例えであげただけで、すべてではありません。

 

あなたも、どこかの波を軸に押し目買いや、どこかの波を軸に決済ポイントを探していますよね。
ハーモニックパターンは、3つの波の売買ポイントの重複するポイント強力な反転ポイント(D地点)を探していきます。

補足②
また、これより説明で出てくる
リトレースメントとは、フィボナッチリトレースメント
エクスパンションとは、フィボナッチエクスパンション
エクステンションとは、フィボナッチエクステンション
のことを言います。

重要なポイントは、

『D地点に注目しているトレーダーが重複している』

ということです。

以下のチャートをご覧ください。

バタフライという代表的なハーモニックパターンです。

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強くD地点で反発していますね。

なぜ、D地点で大きな反発が起こったのか?

それは、3つの波がハーモニック(調和)したからです。

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上図を参考に、以下の解説を読むとより深くハーモニックパターンが理解できます。


それでは、これより3つの波のパワーをそれぞれ分解して、分かり易く解説していきますね。

【X-Aの波を意識しているトレーダー】

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ハーモニックパターンの基本の解説画像③

X-Aの波を意識しているトレーダーや、バタフライパターンを意識しているトレーダーは、X-Aのリトレースメント127%を強く意識しています。

このようにX-Aの波を意識しているトレーダーは、X-Aのリトレースメントで、買いポジションを待っています。

これが、X-Aの波のパワーです。


【A-B(A-B-C)の波を意識しているトレーダー】

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A-Bの波形を意識しているトレーダーも、もちろんいます。

A-Bの波を軸にトレードしているトレーダーは、N波動を意識します。

おそらく皆さんも、N字の波はトレンドフォローをしていれば意識するはずです。

N波の値幅を考えると、一般的にA-B-Cのフィボナッチエクスパンションで測ります。

D地点を見て下さい。

フィボナッチエクスパンションでA-B-Cを測ってみると、

D地点は『161.8%』

フィボナッチ数列黄金比率です!

強く反発しそうですよね!

N波動の決済や新規エントリーが、A-B(A-B-C)の波のパワーです。

しかし、まだあります。

B-Cの波です。

【B-Cの波を意識しているトレーダー】

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B-Cの波を意識しているトレーダーもいます。

つまり、B-Cを軸に値幅を予測しているトレーダーもいるということです。

B-Cを軸に値幅を予測する計算方法と言えば、V値計算・E値計算が有名です。

V値計算・E値計算は、一般的にフィボナッチエクステンションを利用します。

上図のチャートをご覧ください。

D地点は、フィボナッチエクステンション200%ですね。

フィボナッチエクステンション200%とは、B-Cと同じだけ(1:1)動いたことを示しますので、200%も強く意識されるポイントになります。

V値計算・E値計算による決済や新規エントリーがB-Cの波のパワーです。

少し、解説が長くなったので、この項目をまとめておきますね。

ハーモニックパターンとは①

[ハーモニックパターン]=[XAリトレースメント]+[ABCDパターン]

ハーモニックパターンとは②

3つの波(X-A・A-B・B-C)のパワーが調和している。

上記が合わさって、D地点が強烈な反転ポイントになるということです。

ハーモニックパターン手法が機能する3つの理由

ここまで、記事を読んだ方であれば、なぜハーモニックパターンが機能するのか説明する必要はないかもしれませんが、

最後に、『なぜ、ハーモニックパターンが機能するのか?』

その根拠について、まとめておきます。

ハーモニックパターンが相場で機能する理由は3つあります。

  • 根拠①テクニカルはアートの世界
  • 根拠②3つの波のパワー
  • 根拠③単純に使われているから

根拠①テクニカルはアートの世界

テクニカル分析は技術ではなくアートの世界だ』

そのように豪語するトレーダーもいらっしゃいます。

先にも述べたように「ダブルトップ」「ヘッド&ショルダー」などのチャートーパターンをはじめ、ダウ理論エリオット波動など、テクニカル分析の王道は、波の形を重視しています。

波形が綺麗であればあるほど、多くのトレーダーが注目し、相場に影響を与えることになります。

もちろん、ハーモニックパターンも同じです。

波の形で判断する幾何学的な手法なので、手法として機能するということです。

根拠②|3つの波のパワー

こちらも、先ほど解説しましたね。

X-A・A-B・B-C の3つの波のパワーが調和したとき、地点Dにすべて反転のエネルギーが集中して、強い反発ポイントとなります。

それが理由で、かなり高い勝率を上げる手法としてハーモニックパターンが紹介されています。

もう一度、チャートと各種フィボナッチで確認しておきましょう!

ハーモニックパターンの基本の解説画像③
ハーモニックパターンの基本の解説の画像④
ハーモニックパターンの基本解説の画像⑤

根拠③|単純に使われているから

最後の根拠は、単純に『ハーモニックパターン』が使われているからです。

中でも、欧米では高い人気の分析手法になります。

人気の理由は、記事内でも解説しましたが、

  • エントリーが、ほぼD地点ピンポイントで逆張りエントリーするから。
  • 損切り幅が非常に狭いから。
  • 決済目安をX-A-Dの波で計るから。
  • 逆張りなのに勝率が高いから。

さらに、このまま手法として利用するだけではなく、ご自身の手法にも十分応用を効かせることができます。

以上の理由で、多くのトレーダーがハーモニックパターンを利用しています。

まとめ

ハーモニックパターン手法の基本を分かり易く解説してきました。

はじめは、取っ付きにくいイメージのハーモニックパターン手法も、基本が分かれば簡単です。

私も、はじめてハーモニックパターンを理解し、チャートで検証したとき、とても驚きました。

そして、トレードアイデアが止まりませんでした。

実際に、自身の手法に取り入れてからトレードチャンスの幅が広がり、利益も伸びました。

是非、この記事を参考にハーモニックパターン手法の基本を学んでくださいね。