ADXとは?

ADXはAverage Directional Movement Indexの略で、ウェルズ・ワイルダー氏の考案したテクニカル指標です。

インディケーターのジャンルとしては、メインチャートの下に表示させるオシレーター系に属しますが、一般的なオシレーターとは異なり、トレンドの強弱によって上下します。

例えば下のチャートでは、左端では上昇トレンド、右端では下降トレンドとなっていますが、その時のADXを見れば、どちらでも値が上昇しています。

このように、ADXは相場の方向が上でも下でもトレンドが強く出るほど角度が急で、値も大きく上昇します。逆に、相場に勢いのないレンジやスクイーズの時は、低い値をウロウロすることになります。

ADXは相場のトレンドの強弱を示す指標ですので、順張りに多く用いられてます。

一般的によく言われるのが、ADXが20以下の低い値を推移している状態から一気に上昇してきたら、トレンドの始まりと解釈してその方向へのブレイクを狙って仕掛けるやり方です。

そして、ADXが反転してきたらトレンドの終了とみなして利益を確定します。

ADXが反転したらトレンドの終了とみなすと書きましたが、この時必ず反転するとは限りません。
上のチャートのように、一度ADXが大きく上昇してから反転してゆっくりと下げながら推移しても、ローソク足は上昇を続ける場合があります。

このような状態からの押し目買い・戻り売りを狙う戦略に「聖杯」があります。

ADXはトレードフィルターとしても優秀です。

ADXが20以下をウロウロ推移しているときは、値動きが活発ではないと判断してトレード対象から除外することもできますし、70や80を超えてきた場合はトレンドが進みすぎている と判断して、順張り対象から外すということにも使えます。

実際に、トレードシステムの中にトレンドの判断基準としてADXが用いられることも多く、幅広いトレーダーに愛用されています。

他のトレンド系指標と同じく、ADXの弱点は遅行指標であるということです。

それまでの値動きを反映して上下していきますので、「トレンドが出てきた!」と思える くらいにADXが上昇してきた時には既にトレンドが終わりかけていることもよくあります。

こういったダマシを避けるためにも、ADXだけに頼らずにローソク足の値動きをしっかりと見ながらトレンドの判断をすると良いでしょう。

 

上記で説明あるようにADX初心者の方で右も左もわからない場合でもトレンド、レンジが簡単にわかるのでとてもおすすめです。

ではそれに組み合わせると良いおすすめのインジの紹介です

 

ADXは基本的にトレンドの強さを判断する機能しかありません。そこで実際のトレードは他のインジケーターを併用する事をおすすめします。中でも初心者の方におすすめなのはRSIと一目均衡表です。レンジの場合はRSI、トレンドの場合一目均衡表を使用しましょう。

RSI

ADXでレンジ相場とわかればRSIを利用したトレードをおすすめします。RSIはレンジ相場で活躍するオシレーターです。これの見方はRSIが80%以上を示せば買われすぎなので売りのサイン、20%以下を示せば売られすぎなので売りのサインです。エントリーする場所はなるべくレンジの上限or下限が望ましいです。

一目均衡表

ADXでトレード相場とわかれば一目均衡表を利用したトレードをおすすめします。一目均衡表は主にトレンド相場で活躍するインジケーターです。一目均衡表は様々な要素で構成されていますが、ここで注目すべきは厚い雲です。トレンド相場では厚い雲で反発する傾向があります。

。基本的にはトレンド相場かレンジ相場かの判断に使用します。数値が0.2を超えるとトレンド相場、それ未満であればレンジ相場です。ただし、下降トレンドの場合にもADXの数値は上に上がるので少しややこしいのでこの点を覚えておきましょう。

トレンドorレンジの判断ができた後は他のインジケーターと合わせてトレードしましょう。トレンドの場合一目均衡表、レンジの場合RSIが使いやすいです。是非参考にしてみて下さい。